研究室紹介 / About Our Laboratory
English version: About the Laboratory (EN)
私たちの研究室では、自然現象や社会現象を数理モデルやシミュレーションによって理解するとともに、AIを活用して研究の進め方そのものを高度化する取り組みも行っています。現実の世界は複雑ですが、重要な仕組みを抜き出してモデル化することで、現象の本質を捉えやすくなります。この考え方は、流れや熱といった自然現象だけでなく、人や物の移動、情報の広がりといった社会現象の分析にも役立ちます。さらに、私たちは大規模言語モデル(LLM)と研究者が協働するための仕組みにも関心を持ち、モデル構築、解釈、仮説の整理、科学的な説明の支援などにAIをどう活用できるかを探っています。数理、計算、AIを組み合わせることで、複雑な現実をより深く理解し、社会に役立つ知見へとつなげることを目指しています。

Artificial Intelligence and Modeling Laboratory (AIML) とは
本研究室 Artificial Intelligence and Modeling Laboratory(AIML) の名称には、人工知能(AI)、数理モデリング、計算科学を融合し、新しい科学研究の方法論を創り出すという私たちの理念が込められています。
この名称は、1995年に東京大学に設置された全学的な教育研究施設 Intelligent Modeling Laboratory(IML) に由来しています。本研究室の主宰者は2001年から2005年まで同施設に所属し、その運営にも携わっていました。
当時のIMLでは、スーパーコンピューターと先駆的な6面VR装置「CABIN」を活用し、インテリジェント・モデリングという考え方に基づいて人工物工学の研究が推進されていました。複雑な現象をモデル化し、計算と可視化によって理解するというアプローチは、現在の計算科学やAI研究にも通じるものです。
IMLは2011年にその活動を終えましたが、その研究思想は今なお有効です。本研究室では、その理念を受け継ぐとともに、現代のAI技術を取り入れた新しい研究へと発展させるという思いを込めて、Artificial Intelligence and Modeling Laboratory(AIML) の名称を採用しました。これは、IMLへの敬意を表すとともに、その思想をAI時代へと継承・発展させることを意味しています。
CABINのさよならシンポジウムの報告, JVRSJ Vol.18, No.1, March, pp.53–54, 2013.